川田十夢「AR三兄弟の企画書」
- 作者: 川田十夢
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: 単行本
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ARについては、散々WEBで見たり、実際にiPhoneアプリを作ってみたりしていたのである程度の現状は把握しているつもりだった。
なのでAR三兄弟の企画書についても、ARに興味があるというよりも、去年「AR忘年会」をUStreamで見てからAR三兄弟が気になっていたので読んでみた。
実際に読んでみると、ARの技術紹介という側面よりも、「企画書」という視点がとても興味深かった。まさに「ARの企画書」ではなく、「AR三兄弟の企画書」というタイトルは絶妙だと思う。
以下、気になった文章の引用
- プロセスの省略こそが、斬新の正体
- 優れたアイデアには、最初から弧を描くように着眼点を増幅させる遠心力と、それを実現させるために必要な急進書r区が宿っています。
- 横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」
- もし思いついてしまったのであれば、それがユニークな仕上がりにつながるという確信があるなら、誰に頼まれなくとも、多少のリスクを被ってでも、カタチにすればいい
- 作ってから使い道も売り先も考えればいい。
- 絶対にスリにだけにはなって欲しくないと願う両親が自分の子供にスリ夫と名付けて、結果的に子供がスリになってつかまる場面で、「なぜ、スリなんてするんだ」って親が泣きながら問いかけて、子供が「お前らのせいだ!」って返答する(「伝染るんです。」)
- 僕は会社内で勝負をすることをやめ、勝つべき場所を会社の外に定め、社外の評価を以てクリエイティブチームを存続させる道を選択しました。
- 僕はどこへ行っても、まず物語のような絵空事をうっかり描いて宣言してしまうので、物語を進行させるのに忙しくて、モチベーションを失っている暇が全くないのです。
- 会社の中だろうが、外だろうが、自分のことをちゃんと理解してくれる人を一人でも増やすことが、人生の醍醐味だし、小刻みなゴールです。得点を重ねているうちに、あなたのやりたいことは自ずとかなってゆくでしょう。
- 僕はそれを最大限に利用して、自分のやりたいことを会社の時間とお金を使って続けました。
- 組織の中で求められる結果を十分に出せない人が独立したところで、芳しい結果を残すことは難しいと思います。まずは失敗できる場所で、大いに失敗してみると良いと思います。