2015年GWに読んだ三冊。
少し前に購入していて、GWに一気に読んだ本の中で三冊紹介します。一見すると三冊には繋がりが無く、購入した時も読み始めた時もそんなことは欠片も思っていなかったのだけど、最後に読んだ三冊目で自分の中で三冊を一緒に読んだことに繋がりを感じてしまいました。
他の人はどう感じるか、わかりませんがとりあえず。
1冊目)まるわかりインダストリー4.0
日経BPのムック本。過去の記事がベースになってそうだけど、最近インダストリー4.0という言葉が気になって仕方なく、またGEがその中でどのように活躍してるのかも知りたく思っていたところ両者が揃って記載されていて丁度よかった。
まるわかりインダストリー4.0 第4次産業革命 (日経BPムック 日経ビジネス)
- 作者: 日経ビジネス
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/04/02
- メディア: 単行本
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以下興味深かった内容
- ALLSEEN ALLIANCE クアルコム中心の機器間通信の標準化団体(クアルコム、MS、SONY、PANASONIC、SHARP)
- マスカスタマイゼーション(トヨタのカンバン方式とは違うマスプロダクション)
- オープンプラットフォーム
- 保守契約で得た莫大な情報(GE)
- 3Dプリンタで航空機の部品も生産/適用されている
- GE Beliefs(バリューではなく信念)
- 標準化活動
2冊目)荒木飛呂彦の漫画術
「ジョジョ」の荒木飛呂彦さんの著書。「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を以前読んでとても面白かったので手にとって見ると、出だしから惹かれてしまい即買いした本。「王道漫画の描き方」を解説する本であると出だしに書かれているのだけれど、同時に「広い意味で、読者のみなさんにとって物事を考えるときのヒントになるのではないか」と書かれている通り、プロフェッショナルとしての仕事への向かい方という視点でみるととても参考になりました。
自分の仕事に照らしてみると企画書/仕様書/設計書、仕事で書くこれらのドキュメント作成の参考になる考え方やテクニックが満載です。
最初に買ったときはこの帯はなかった。。いいな。
3冊目)弱いつながり 検索ワードを探す旅 東浩紀
東浩紀さんの本は初めて買いました。
哲学書というようなジャンルの本はまともに読んだことがないのだけど、「哲学や思想にまったく親しみのない一般読者に向けた、一種の啓蒙書というか自己啓発書です」と帯に書いてある通り読みやすく、人に気づきや行動を促す箇所は太字で記載するなど、自己啓発本ぽく書かれていマス。
けれど読めばわかるのだけど、実際には読書を通じて何かを経験させるものではなく、考えるきっかけになることが多い。「ネットは階級(所属)を固定する道具」そこから自由になるためには、環境を変える=「検索ワードを変える」という考え方はもやもやしていた頭をすっきりさせてくれました。
「場所を変える。偶然に身を委ねる。ネットからは読みたい記事しか読めない。アップロードしたい情報しかアップロードされない。」忘れるかもしれないけど、覚えておきたい内容でした。
この三冊がなぜ繋がったと思ったのかですが、この三冊を偶然手にとってGWに読んだことも「偶然に身を委ねる」ということ。繋がりは無いという前提で読むのではなく、繋がりを感じながら読む/思い返す。ということをすると、3冊を読んだストーリーがこんな風に感じられました。
「仕事の専門書」=>「他業界の専門書(どうすれば読者の興味を惹きつけられるか)」=>「日常の観光ガイド(普段の生活をどのように捉え直すと楽しいか)」
三冊目を読んだことによって、1冊目2冊目の共通点に目に行くようになったり、2冊目を読んだことによって、1冊目に書かれていることを、どのように企画書に反映すべきか考えるようになったということです。
三冊目の東浩紀さんの本がそれだけ興味深かったということですね。
おすすめします。